コラム

2020/07/14 コラム

【再掲】先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし

ホームページをリニューアルするにあたり、以前のホームページに投稿していたものを再掲します。

この投稿は、私が弊所を開設した直後に投稿したものだったと記憶していますが、弁護士として大切にしている心構えを記したものになります。

よろしければご一読ください。

 

皆様こんにちは。
きびのくに法律事務所の岩本でございます。

皆さんはこのタイトルの言葉をご存知でしょうか?
意味は二つあり一つは、「先生と呼ばれていい気になるほど馬鹿ではない。」というものです。
そしてもう一つは、「先生と呼ばれていい気になっている者をあざ笑うさま。」という皮肉めいたものです。

先日、私が司法修習でお世話になった弁護士の先生お二人から、弊所へ開業のお祝いのご連絡を頂きました。その際、私は自分がお二方から「岩本君」「岩本さん」と呼ばれて新鮮な気持ちになっていることに気づきました。というのも、弁護士になって以来、業務中は「先生」という呼称で呼ばれることが多く、「君」「さん」の呼称で呼ばれる機会があまりなかったためです。(大先輩お二人からご連絡を頂いて少し驚いたということもあったのかもしれませんが…)

弁護士の肩書というものは不思議なもので、同じ試験を通過した裁判官、検察官は「先生」と呼ばれず、弁護士だけが「先生」と呼ばれることが一般的だと思います。たとえ弁護士になった初日でも我々は「先生」と呼んで頂くことが多いです。私も、司法修習を修了し、弁護士として登録したその日から、「先生」と呼ばれる日々を過ごしておりました。最初のうちは自分が「先生」と呼ばれることに違和感がありましたが、日を追うごとにその違和感も薄れてきておりました。

ご連絡を頂いた弁護士の先生からは多くのことを学ばせて頂きましたが、その中でも、特に印象深かった言葉があります。それは「弁護士は決して先生などではなく、法と事実を弁え、依頼者の権利と利益を護る士(さむらい)である。」というものです。その言葉は、私の弁護士業を営む上での心構えとなっております。

私は、謙虚な姿勢でいることを常々意識しているつもりではありますが、「先生」と呼ばれることに慢心せず、ご依頼頂いた方の「士」となれるよう、日々精進する所存です。

改めて自戒を込めて、当ブログで記事にさせていただきました。 もちろん、上記のお二方を私がお呼びする場合には、真に尊敬の念を込めての「先生」以外にないのですが...

       

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